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騎士団へ招待されました

「そりゃあ、会えれば嬉しいけど...私は一度死んだ人間だからね。ノヴァ殿下に正体を明かす気はないし、それ以前に信じてもらえないと思う...」

......だから、陰からこっそり現在のお姿を拝見できれば、それで十分だよ!と私が言い切ると、ピーターとライアンが顔を見合わせた。

「なあ、ちょっと私的なことを尋ねるけど...」

「何? ライアンが私に気を遣うなんて、明日、空から矢が降ってこなければいいけどな...」

つい、憎まれ口をたたく。

前世では六歳年上だったセリーヌに対し、ライアンはいつも友人に接するかのような気安い態度だった。

今もその感覚が抜けていないので、現世では逆に、十以上も年上の彼に以前と変わらない口調で話してしまう。

しかし、ライアンもそれを気にする素振りは全くない。

「ははは! たしかにな。...で、聞きたいことなんだが、すぐに生まれ変わったってことは、おまえは今、十七歳くらいだよな。その......婚約者はいるのか? まさか、すでに結婚を...」

「まだ結婚はしていないし、現状婚約者もいないけど......国に帰れば強制的にお見合いをさせられて、その人と結婚すると思う。それで、私は騎士を辞めなきゃならないんだもん...」

「そうか! まだ、いないんだな。良かった...」

ぱあっと顔を輝かせたライアンは明らかにホッとしているし、ピーターも心なしか嬉しそうに見えるのは、なぜなのか。

そして、最後の愚痴は綺麗に無視スルーされた模様。

「よし! セリ、今度おまえを騎士団へ招待する!! それなら、団長にも会えるぞ!」

「はあ? つい先日、騎士だからって理由で城門前で馬車から降ろされたのに...そんな私が王城に入れるわけがないじゃない」

自分だって、警戒して監視までつけていたくせに...と話を蒸し返して軽く睨むと、「中身がセリなら、全く問題ない」とあっさり返される。

「セリには、間者なんて器用なことができるわけないんだ!」とライアンに断言されるのは悔しいが、彼の言う通りなので私は何も言い返せない。

自分は、目の前の敵を倒すことには誰よりも長けていると自負しているが、護衛対象が傍にいないと、自身が監視されていることにも気づかないダメダメ人間なのだ。

「副団長の俺が許可をもらって直々に招待してやる。名目は、そうだな...『ランベルト王国の凄腕女騎士との親善試合』なんて、どうだ?」

「ライアンに迷惑がかからなければ、名目なんて別に何でもいいよ。私の目的は、ノヴァ殿下を一目拝見することだから。ところで、最初に言っておくけど...私、結構強いからね!」

冗談でもなんでもなく、私は大真面目に思っている。

剣は両手共に振れるし、魔法も使える。

近距離戦は剣で戦い、遠距離は魔法攻撃で。

前世と同じように体も鍛えたので、以前と変わらず柔軟さがあり、身のこなしは軽い。

どうしても男性に劣ってしまう力パワーの差を、私はこれらで補ってきたのだ。

「そりゃあ、楽しみだな! ガキのときは、誰・か・さ・ん・が・大・人・げ・な・い・せ・い・で・一度も勝てなかったから、今度はこちらが仕返す番だ。せいぜい首を洗って待ってろよ!!」

鼻息荒くバチバチと火花を散らす私たちの間に、ピーターが割って入った。

「マルディーニ副団長殿、私も宰相様へは話を通しておくよ。一応、生まれ変わりの件も伝えるつもりだが、セリーヌの言う通り信じてもらえるかどうか...」

ピーターは難しい顔をしているが、ライアンの表情は明るい。

「ログエル伯爵様からの証言があれば大丈夫だと思いますし、必要であれば私もします。それに、長年、国王陛下を悩ませてきた案件が解消される...と宰相様も喜ばれるのではないかと」

「どちらにせよ、最終的な判断はあちらにお任せするしかない。まあ、上司の憂いをはらうのも部下の仕事だからな...」

「そうですよ。お互い苦労しますね...」

何やら二人だけでわかり合っているピーターとライアンを、私は首をかしげながら眺めていた。

ライアンは「楽しみにしてろよ!」と言い残し、騎士団へ戻っていった。

ピーターからは「次はゆっくり話をしよう」と夕食に、モリーからは「買い物に行きましょうね」とお誘いを受けた。

もちろん両方とも快諾したのは、言うまでもない。

ログエル家の従者、そして対外的にも、スーザンはランベルト王国に住んでいる縁者だと判明した...と説明することになった。

「長年我が家に仕えているバッハには、訝しがられるのでは?」と兄に言ったところ、「髪や瞳の色、それに雰囲気もセリーヌに似ているから大丈夫だ」と笑っていた。

私がセリーヌの生まれ変わりだという話は、今のところ兄夫妻とライアンだけが知る秘密となっている。

「兄上、そういえば...私たちの伝記を書いた著者の方とは、面識があるのですか? ほとんど事実に基づいて書かれていたので、びっくりしたのですが...」

「そうか...おまえも読んだのか。うん...私も出版の許可を出したから、もちろん面識はある」

「『アグナーノ』殿とは、どのような御方ですか? 男性ですか? それとも女性? 私セリーヌはお会いしたことはあるのでしょうか?」

「えっと......おそらく、こちらにいる間に...会う機会が巡ってくる...と思う」

なぜか急に目が泳ぎ挙動不審となった兄に、それ以上追及する気持ちは起こらなかった。

兄との再会を果たした日から僅か三日後、ライアンがログエル家に招待状を送ってきた。

対外的にはスーザンは遠縁の親戚ということになっているので、それに合わせてくれたのだろう。

ピーターやモリーからは「もう少し女性らしい恰好を...」と言われたが、親善試合をするのだからとランベルト王国の騎士服を着ていくことにした。

セリーヌと同じ髪色を変えていくか迷っていた私に、ピーターは「必要ない」と言い切る。

ピーターやセリーヌと同じ髪色のほうがログエル伯爵家の縁者であるとの証明になると言われ、納得した私は堂々と家紋入りの馬車で騎士団へ乗り付けることにした。

出迎えてくれたライアンに先導され、騎士団の鍛練場へと向かう。

セリーヌ時代と変わらぬ風景にキョロキョロと見回したくなるが、グッと我慢する。

今は他国の騎士なのだから、周囲に不審感を持たれるような行動は慎むべき!と自分に何度も言い聞かせた。

よほど目立つのか、すれ違う人たちの視線は皆こちらに向いている。

女性騎士たちと、セリーヌ本人を知っている年配の人ほどそれは顕著で、「あっ...」と驚いて声を上げる者もいるほどだ。

自分の前を歩くライアンが声を出さずに肩を震わせて笑っている後ろ姿を無言で睨んでいるうちに、ようやく懐かしい場所に着いた。

私セリーヌは暇さえあればこちらに出向き、稽古に励んでいたのだ。

◆ ◆ ◆

鍛練場で一人稽古をしていたセリーヌのもとに、インザックとマシューがやって来た。

「おっ、頑張っているな!」

「じゃあ、いつものように手合わせを始めるか」

ノアルヴァーナの護衛騎士として実力不足だと言われぬよう自主稽古に励んでいたセリーヌに、二人はよく剣の相手を務めてくれた。

「今日は、二人同時に相手をしてみないか? 暴漢が複数の場合、一人で何人もの相手をすることになるからな」

「そうですね。では、よろしくお願いします」

インザックの提案で、セリーヌは二人同時に相手取ることになった。

彼らは幼馴染ということもあり、息もぴったり。

次々に繰り出される攻撃にセリーヌは防戦一方、なかなか攻勢へ転じることができなかった。

「我々は護衛騎士だから、ノヴァ殿下をお守りすることが何よりも最優先事項だ。その上で、効果的な攻撃ができれば自身の武器となり、相手に付け入る隙を与えない。『攻撃は最大の防御』とも言うしな...」

「セリーヌ、おまえは柔軟な体と身軽さが武器なのだから、それを活かした攻撃方法はないのか?」

マシューに問われ、セリーヌは考える。

剣の打ち合いでは力の差でどうしても男性に劣ってしまうので、それを補うべく、体術で応戦できるよう昔から鍛えてきた。

騎士学校時代には、それで同級生を打ち負かしたこともある。

しかし、それは学生のころの話だ。

果たして、彼らに通用するのだろうか。

「では、もう一度やるぞ」

剣を構え、再び彼らと対峙する。

やはり二人は見事な攻守の連携で攻め立ててくるが、セリーヌはその連携が崩れたわずかな隙をついてマシューの剣を絡め巻き上げた。...と同時に腹へ蹴りをいれる。

すぐに体勢を整えたマシューに蹴りは避けられたが、セリーヌはその間に彼の後ろにまわり剣を突きつける。

インザックが一瞬怯んだうちにマシューを足払いし、最後はそのままの勢いでインザックへ蹴りをくらわせた。

「痛ってぇ...」

「セリーヌ、降参だ。今回は俺たちの負けだな」

鍛練場に寝転がった彼らは、揃って天井を見上げる。

セリーヌに負けたのに、二人とも晴れ晴れとした顔だ。

「インザック殿、大丈夫ですか?」

「ああ...セリが手加減してくれたからこれだけで済んだが、本気なら骨折していたな...」

セリーヌの手を借りて起き上がったインザックが、真面目な表情になる。

「セリ、実戦では盾にするのではなく躊躇せずにマシューを殺れ。さもないと、マシュー諸共もろともおまえも串刺しにされるぞ」

こうやってな...とインザックが実演して見せると、マシューが苦笑いを浮かべる。

「こいつなら、やりかねんな...」

鍛練場に、三人の笑い声が響き渡った。

 ――あの後、仕込み刀の付いた特製ブーツを二人から貰ったな...

懐かしい思い出に頬を緩めながら、ライアンに続いて鍛練場に一歩足を踏み入れる。

整列していた二十名ほどの騎士たちが、一斉に私の方を向いた。

髪色を見て驚きの表情を浮かべる者、笑顔で迎えてくれる者、値踏みするような視線を向ける者もいる。

様々な視線に晒されながら、私はライアンの隣に並んだ。

 ――ノヴァ殿下は、どちらにいらっしゃるのかな...

さりげなく周囲を見回すが、それらしい人物は見当たらない。

「レンブル団長は、席を外されているのか?」

ライアンが一番前にいた若い騎士に尋ねると、来客中だとの返事が。

「今日は、来客の予定はなかったはずだが...」と首をかしげているライアンへ、問題ないと目だけで合図をすると彼は頷いた。

「こちらは、ランベルト王国からキャサリン殿下に随行されてきた護衛騎士のスーザン・バンデラス殿だ。見てわかる者もいると思うが、彼女はログエル伯爵家の遠戚にあたる御方だ。失礼のないように」

ライアンの説明に、皆が私を見る目が変わった。

先ほどとは違い、明らかに歓迎の雰囲気になっている。

「ただいま、マルディーニ副団長殿よりご紹介にあずかりました、スーザン・バンデラスと申します。よろしくお願いいたします」

ぺこりと頭を下げるとパチパチと拍手が起こり、無難に挨拶を終えた私は、ふう...と息を吐く。

「では、これからバンデラス殿と親善試合を行いたいと思うが、挑戦に名乗りを上げる者はいるか?」

一瞬ざわっとしたあと、騎士たちが視線だけで牽制しあっている。

しかし、なかなか手は上がらない。

「バンデラス殿は、英雄セリーヌの再来とも言われている御方だ。こんな機会は二度とないと思うがな...」

ライアンの煽り文句を、隣で苦笑しながら聞いていた。

もちろん、スーザンはそんなことを言われたことは一度もない。...が、『セリーヌの再来』というのは本当の話だけに、強く否定もしづらいのだ。

ようやく若い騎士二名が恐る恐るという感じで手を上げかけたとき、鍛練場に数名の騎士を引き連れた男性が入ってきた。

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