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僕の話‐19

「先生、そんな風に言わないでください!」
「何度も 言っただろ?俺を呼ぶ言葉は?」高橋先生の温かくて、ちょっと不満の声が電話から耳に伝う。

電話?
昨日 僕の携帯を取り、番を交換した。
うるさいなあ、夕べ 僕を寝させないで、ずっとメッセージをして送ってた。
「黒崎さんから 夏休みに皆で 旅行に行こうって!」
とか、「俺、富士山がいい。お前はどう?」とか、一夜だけが、先生のメッセージでいっぱいになった。

今日の昼寝時間にも。
「高橋先生!」仕方なく 適当に呼んだ。
「違いましたー」ふざけているような声の先生
面倒なね。
「はい、健太さま、5回目の電話でなんのご用ですか?」
笑いだし、先生が言った。
「ああ、部屋は何番の室だなあって」
「5回 聞いたじゃないですか?言う訳ないです!」
言い出せば、毎晩 寝れないかも!
「知らないって思ってる?302室だろう?」
えっ?知ってる?
「な なんで知っているのですか?」
イチイチの言葉を言い出す先生が 僕の顔色を悪くならせた。
「ふふ、名簿に全部の情報が書いてあるんだよ~」

死に行く。
「知っているけど、どうして まだ聞いたんですか?」
「ゆうきはな、本当にツンデレなんだな~ それなのに、好きだよ!大好き!」
ヤバイ!鳥肌が出てきた!先生、お願いだから、電話を切ってくれませんか?
ため息をついて、電話を切ろうと思った。
切ろうかと思っている最中に、ドアが開いてきた。びっくりして、携帯を落としてしまった。
まさか!先生が来る?

ゆっくり後ろを見ると、黒崎が入ってきた!
「あぁ、ビビった!先生かと」
答はない。
黒崎は下を見、どんやりとしている顔。
嫌な事にあったと見える。
「どうしたん?」
静かな空気が包んでいる気がした。またため息をついた。
「ま、いい。後で聞く。ちょっと休んで、夕方に授業があるから。」
小さな声で黒崎が言った。
「野原さんが、」
言い出してくれると思わなかった。
「野原さんが怒ったんだよー」
なるほど~
「なんで怒ったのか?」自分の好奇心を抑えきれなく聞いた。
「誰にも言わないように言われて、すまん」
「そうか、じゃ、もう聞かないな。速く休みに行け!」
「わかった。あ、旅行の予定、どう?高橋先生が何言った?」
「まだ よ。決められなくて。」
言い淀みして、他の事に曲がろうとする私。
「先生と行きたくないじゃない?」
「ああ」先生が嫌じゃないけどね。
「この計画、破れられちゃうかも。」寂しい顔をしてる黒崎が言った。
「どうだっていいだろう?皆と親しくないから。もう辞めろ。」
「残念じゃん!」今度 黒崎がため息づく。?
僕は下の唇をかんで、もう我慢できないまで 叫んだ。「残念じゃないよ!もういいよ!行くか行かないか僕に関係無いだろう?それに なんで高橋先生が僕にやっていることなんて嫌なんだ!だから、もう迷惑かけられたくない!分かったのか?」
黒崎が何も言わなく、僕を見つめて、休みに行った。

その時、まだ電話を切らないと気づかなかった。

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