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[R18][SakaUra] 次回のご来店、お待ちしております

Author: しおん

Link: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18383075

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「俺さ......めっちゃ良いマッサージ屋見つけてん...」

「......はぁ?」

平日の昼下がり。
向かいに座る男、センラが嫌に神妙な面持ちでそう語り始めるのを、冷めた目で見遣る。
お互い三限が空きコマである水曜日のこの時間、食堂のいつもの定位置の2人がけ席を陣取って無言で自身のレポートやら課題やらを進めるのがルーティン。
昼飯を食べ終わってお腹も脹れて、さてやるかとパソコンを起動させたあたりで言われたのがこのセリフで。

「...なんや急に」

「いや、これほんまマジで。偶然見つけた店やったんやけど、ほんま最高やった...。」

「...お前マッサージとか行くタイプやったっけ?」

「いやーその日はそんな気分やってん。時々あるやろ?日々の疲れをごっそり落としたい〜ちゅうか、全部忘れて気持ちよぉなりたい〜、みたいな時」

「まぁ分からんでも無いけど言い方キモ」

反応薄いなぁ、気にならへんの!?とぶすくれるセンラに目線を向けることも無く、カタカタ無心でキーボードを打ち込む。
センラには悪いがそれより俺は明日締切のレポートの方が気がかりなんでな。今全部忘れたらそれこそ俺の大学生活お釈迦になってしまう。何せ必修科目なので。

「......ほんとにええ店やったから、ほんまは教えたくないんやけどな??坂田がどーーーーーーしてもって言うなら、まぁしゃあないから教えたってもええわ。ほんま、どーーーーーーーーしてもって言うならやけど??」

「いやええて、俺マッサージとか興味無いし」

「そうかぁ、やっぱ知りたいかぁ......そんな言われたら教えるしか無いよなぁ......くぅ、穴場やからなるべく教えた無かったんやけどなぁ...」

「センラお前もしかして昨日徹夜した?」

全くこちらの話を聞く気がないセンラについ眉間に皺を寄せて顔を上げると、件のそいつはしてやったりと言うような表情でニヤリと笑った。
うわ、と思う間もなくブブ、と手元のスマホが振動して、メッセージ受信を知らせる。
嫌な予感を抱えながら画面をタップしてみると、センラとのトーク欄に見知らぬURLが貼り付けられていた。

「お友達サービスやでぇ。お前も一回行ってき」

「...はぁ、行かへんわマッサージなんて...俺が貧乏苦学生なの知っとるやろ」

「そこ初回限定サービスで最初めっちゃ安なんねん。まぁたまにはええやんか、行ったら感想聞かせてな〜。...あ、俺ちょっとトイレ」

「ちょ、おい...」

言うやいなやスタコラサッサと席を立って行ってしまったセンラを呆然としながら見送る。
...なんやあいつ、ほんまに貫徹したんちゃうか。
小さくため息をついてからスマホを閉じて、パソコンに目線を戻す。

「......」

キーボードに手を置いてから文字を打ち込もうとしても、何故か何も文が浮かばない。
己の視線がチラチラと勝手に置かれたスマホへ向かっているのが分かって、自分の単純さに呆れてしまった。

スマホを起動して、先程送られてきたURLを恐る恐るタップする。
...まさかブラクラちゃうよな。アイツのことだからそんなタチの悪い悪戯はしないと思うが。
そんな失礼な心配を他所に、URLが飛んだ先はマップのアプリだった。
店のサイトかと思っていたが、どうやらマップで行先だけ送ってきたらしい。

(ふぅん、思ったより近いんやな)

......いや別に、気になったわけじゃ無いし。
ただ思ったより行きやすい位置にあるんだなぁ、みたいな、感心みたいなそんな感じ。
俺、マッサージなんて行ったことないし。興味も無いし。いくらセンラの勧めでも流石に...


(来ちゃったよねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜笑笑)

目の前には何の変哲もない至って普通の雑居ビル。
集団看板に目当ての店名が主張控えめに書かれているのを見て、小さく苦笑いを零した。
あまりにも単純すぎなのでは、と自分でも思うが、好奇心には勝てまい。いやまぁ、肩やら背中やらが凝っているのは嘘ではないし。期末期間終わりでバキバキになった身体をこさえてよろよろ道を歩いていたら偶然件の店の近くに来てしまったのだから仕方がないだろう。
こうなったらどれほどの腕前なのか俺が直々に試してやろうではないか。
なんて謎の上から目線で、勇み足でビルの入口を潜った。


「いらっしゃいませ。当店のご利用は初めてですか?」

「あっ、は、はい!」

恐る恐るドアを開けると、取り付けてあった呼び鈴がカランカラン!と大きな音を立てたので思わず肩を跳ねさせてしまった。
別にやましいことしてる訳じゃ無いのに、店の雰囲気が嫌に大人っぽくてなんだか気後れしてしまっている。
声を掛けてきた店員さんは若めの男性だった。
いかにもマッサージ師らしい仕事着を着こなして、爽やかな笑顔を向けてくる店員に慌てて返事をすると、店員は更ににこやかに笑って俺を待合席まで案内した。

「こちらコースや料金のご案内表です。すぐに担当の者が参りますので、それまで宜しければそちらご覧になっていて下さい。」

「あ、は、ハイ。ありがとうございます」

あ、この人が担当するわけじゃないんや。
言われるままに椅子に腰掛けて渡された紙をしげしげと眺める。
店内に流れる心地の良いBGMが、何だか自然と体の力を弛緩させた。

(...へぇ、結構色んなコースあるんやな...あ、ほんまに初回料金安ぅ。なんや嘘じゃなかったんやな)

「...ふふ、気になるコースありました?」

「っっぅえ!?!?!?」

黙って紙を見つめていると、突然声を掛けられて驚きで身体が大袈裟に跳ねる。
バクバク鼓動を早め始めた心臓を諌めるように胸に手を当てながら顔を上げて...目に入ってきた光景に俺は更に驚愕してしまった。

(か...かわいい...)

前かがみでこちらの様子をきょとんと伺う様子はさながら穢れを知らない天使か。
ふわふわの茶髪がふわりと揺れて、ぱちぱち瞬きを繰り返すアーモンド型の瞳は余るほどの長いまつ毛を纏っている。

「あ、本日お客様の担当をさせて頂くうらたです!よろしくお願いします、さかたさん」

「......」

「...さかたさん?」

「...ぁっ、す、すみません!よろしくお願いします、!」

ぺこりとお辞儀をした可愛い店員さん...基うらたさんに慌てて俺も立ち上がってお辞儀を仕返すと、「こちらこそ」と彼は笑って目を細めた。
座っていると分からなかったが、うらたさんは大分小柄のようだ。
立ち上がってみると俺よりも頭半分くらい小さいし、よく見ると体の線も細くて華奢。
一瞬女性かと思ったが、声の低さと咽喉に鎮座する喉仏が彼が男性だということをありありと示している。

「...ふふ、もしかして緊張してます?こういうところ、あんまり来ないんですか?」

「は、はい...今日は、友人のおすすめで...」

「えー興味持ってくれて嬉しいです!...でもやっぱり、緊張は解きましょ?身体が固まってると、うまく気持ちよくなれませんから」

「き、気持ちよく...」

...なんかこの人、雰囲気やら言い回しやらが嫌にエロい。
いやいや俺そっちの気は無いし、と慌てて脳内で首を振っていると、うらたさんは何か思いついたようにポン!と手を叩いた。

「そうだ、呼びタメするとかどうです?友人みたいになれば、緊張もしなくなるでしょ?」

見たところ歳も近そうですし、とにこやかに続けるうらたさんに、首を横になんて振れなくて。
じゃあお願いしま...しようかな、と謎の気恥しさを感じながら頬をかくと、うらたさんは嬉しそうに「ん!さかた!」と笑った。

...きゅん。

(いやきゅんちゃうわ阿呆。いくら可愛くても男やぞ阿呆。しっかりしろ阿呆)

「あ、そういえばコース決めた?どれにする?」

「あー...じゃあこれにしようかなぁ。」

コース表に指を指すと、うらたさんは何故か一瞬驚いたような表情で目を瞬かせた。

「...へー、結構さかたって最初から飛ばすタイプなんだぁ...意外。...ふふ、でも俺元気な子嫌いじゃないよ」

「...え、そんな凄いコースにした?俺」

「よーし、張り切っちゃうぞ〜!はーい、お部屋にご案内しま〜す♡」

「えちょ、」

するりと手を取られて、彼の足に誘導されるままにもたもたとついて行く。
狭めの小綺麗な廊下を歩きながら、そういえば嫌に静かな店だなぁ、なんてぼんやり考えた。
それにしても本当に距離を縮めるのが上手な人だ。確かに最初あったはずの緊張は今やすっかり解れて無くなっていた。

「はい、ここが更衣室ね。とりあえず全部脱いじゃって、そこの紙パンツだけ穿けたら出てきて。...あ、恥ずかしかったらタオルとかで隠してもいーよ」

恐らく施術室であろう部屋のすぐ脇に隣接された更衣室に俺を押し込むと、うらたさんは「俺も準備してくるね」と颯爽と去っていった。
ちらりと見えた施術室に置いてあったのがベッドではなく敷布団タイプのマットのようなものだったような気がして首を傾げる。
...ベッドじゃないマッサージ屋って珍しいな。
いや、俺が無知なだけで意外とあるのかも。なんせ俺マッサージなんか今まで行ったことないし。

そんな感じでマッサージ慣れしてない俺にとって、家じゃないところで服を脱いで全裸になるのは結構...いやかなり恥ずかしい。
紙パンツなんてものも生まれて初めて穿いたが、触感がごわごわして普通に気持ちが悪いし、シンプルに何か恥ずい。

(うわぁケツ丸見えやん...恥ず...)

『...あ、恥ずかしかったらタオルとかで隠してもいーよ』

数分前のうらたさんのセリフを思い出して、ほぼ反射で備え付けてあったバスタオルを手に取って体を覆う。
ああ言うってことは、俺以外にもこれが恥ずかしいと思う人は多いということなのだろう。いや無理もない。実際俺もタオル使っとるし。

タオルで隠しても恥ずいな...なんて思ったところで、いや恥ずかしいってなんやねん。相手は男なんやからなんも恥ずかしいことないやろ。とふと我に返って頭をふるふる横に振った。
よし、と意を決して更衣室を出ると、そこには既に用意ができたのであろううらたさんが待機していて、俺の姿を視界に捉えると嬉しそうに顔を綻ばせた。

「よし、そんじゃここにうつ伏せで寝て〜。あ、タオルは一回どかしてね」

「は、はぁーい...」

「ふ、大丈夫、さかたみたいに最初恥ずかしがるお客さん多いけど、だんだん気にならなくなるって!」

そんなうらたさんの言葉に後押しされるように、おずおずとタオルを剥いでマットに寝転がる。
当たり前だが本当に慣れているのだろう、俺の体をうらたさんは見ても特に反応を示さず、そのまま近くに置いてあった液体を手に出して手のひらで温め始めた。
...液体???

「あ、うち基本的にオイルマッサージなんだよね。大丈夫?」

「あ、あーうん、全然平気やで」

まぁ別に、オイルマッサージなんて珍しいことじゃないよな。初めてされるわ、ちょっとドキドキするかも。
そう思いつつも手のひらでオイルを弄ぶうらたさんの手つきが妙にエロくて、静かに目を逸らした。

「じゃあ触るねー。痛かったりかゆいとこあったりしたら言って」

ぬるついたうらたさんの手のひらが、そっと背中に触れる。
うわ、変な感触...なんて思う間もなく、ぐっ、とうらたさんの指が力強く背中を指圧し始めたので、反射的に肩が揺れた。

「うわぁ、凝ってるぅ。さかたって大学生なの?」

「んーそう...昨日やっと全部課題片付けたんよ...」

「あぁ、だからこんなに凝ってるんだ。偉いねぇ。マッサージ来てみようってなったのも、体しんどかったから?」

「ん、そうかも。...正直マッサージなんてって思っとったけど、結構良いもんやな...」

「ふふ、ほんと?嬉し」

あの華奢で細い腕から出るとは思えない力強さで等間隔に凝り固まった肩や背中を指圧されて、どんどん体が解れていくのを感じる。
本当に気軽な友達みたいに接してくれるうらたさんのおかげで緊張やら気恥しさやらは完全になりを潜めており、俺はすっかり脱力してふぅ、と小さく息をついた。

「...ん、じゃあちょっと跨るね。...よいしょ、」

「おわっ...!!」

一度手を離して新しく手のひらにオイルを追加したうらたさんが、言うや否や、のしっとお尻の上に跨ってきたのでつい変な声が出てしまった。
服を隔てているとは言えダイレクトに伝わってくる体温と、男が乗っているとは思えないほどの軽い重圧感に妙な感覚に陥る。
...なるほど、マットレスタイプなのは跨がれるようにするためか。

「大丈夫?重くない?」

「全然...むしろ軽くてびっくりしとるわ...」

「ふ、ならよかった〜」

上半身全体にオイルを塗り広げるようにうらたさんの手が動く。
その触れる手指さえもなんだか華奢な気がして、ドキドキしそうになってしまう自分がいる。
ゆっくり肩甲骨の隙間を縫うように下から上へ全体的に揉み解されていく。
やっぱり気持ちいい。当たり前かもしれんけどうらたさん、うまいなぁ。

「...ん、いい感じに力抜けてきたな。レポートいっぱい頑張ったさかた偉いぞ〜、ふふ、よしよし〜」

「ちょ、なんそれやめてやぁ恥ずい!」

おちょくるようにクスクス笑ううらたさんに、不覚にもやっぱり可愛いと思ってしまう。
この体勢だと顔は見えないけど、さっきみたいに目を細めて笑ってくれてるのかな。

「いいじゃん褒めてるんだからぁ。...そういえばさかた、何かスポーツやってるの?結構体つきしっかりしてる」

「あー、今はやってへんよ。高校のときに剣道やっとったけど...」

「ふーん、だからかぁ。...良いカラダしてると思ったぁ」

「うぇ、そうかなぁ...自分じゃそんなん思ったこと1回もあらへんから...」

「えーマジぃ?...ほら、腕の筋肉とかも...凄そうじゃん...?」

「っっっ!?!?!?」

突然、上半身全体に肌の感触と温かな重みがのしかかった。
見えないからしっかりとしたことは分からないけど、うらたさんが体を倒して覆い被さってきているのだということは辛うじて理解した。
...え、てか何で肌の感触感じんの。
え、待って、まさかうらたさん上の服脱いで、

「ち、ちょ!?ぅっ、うらさん!?」

「ふふ、どもり過ぎ。さかたの体熱いね...平熱高いタイプ...?」

耳元でくすりと笑ったうらたさんは、肌をくっつけ合わせるに留まらず、なんとそのまますり、とオイルを体で塗り広げるように体を揺すり始めた。
ふわ、と背中に感じる柔らかい胸の感触に思考が真っ白になる。

(っいや、明らかにおかしいやん!?なにこれ、え、どうなっとんの!?なんでこんなエロいことになっとんのっ!?)

「んッ......ふふ、また体強ばっちゃったね、」

時々乳首が擦れるのかうらたさんが耳元で小さく喘ぐので堪らない。
肩や腕をゆっくりとなぞられて、顔に熱が溜まっていくのが分かる。
やばい、やばいやばいやばい。何がやばいって、主に俺の下半身がやばい。

「ほ、ほんと...うらさ、離れて...!」

「えー?...ン、なんでぇ?気持ち良くない...?」

「っいやマッサージは気持ちええけどぉ!こ、これは、その良くないっていうかぁ...!」

慌てふためく俺を見て、うらたさんは渋々と言った様子で上半身を起こした。
もう、ウブだなぁ...これからもっと凄いことするのに、とボソリ呟くうらたさんに思わず勢いよく首を捻る。
えっなに??凄いこと?って言った?今??

「はい、それじゃ次は仰向けになってくださーい♡」

「えっ仰向け?ちょ、うらさ」

うらたさんは困惑と混乱が入り交じって宇宙猫になりかけている俺を、はい、ごろーん!なんて可愛らしい掛け声と共に半ば強制的に仰向けに転がす。
体勢を変えたことで開けた視界に飛び込んできた光景に、俺は思わず目を塞ぎそうになった。
惜しげも無く晒された、日焼けやシミを知らない真っ白な上裸体。
掴んだら折れてしまいそうな男にしては明らかに細い腰と、中心に鎮座する桃色のぷっくりした乳頭。
加えてオイルで濡れているせいでテラテラと輝いていて、そのあまりの淫靡さに本格的に顔が熱くなった。
...てかやっぱ脱いどるやん!!!!!

「...ジロジロ見んなよ、このスケベ♡」

「アッ、すんません!!!」

いやなんで俺謝ってんの。明らかに今おかしいのはうらさんの方やんか。いきなり服脱いで、しかもこ、擦り付けてきて...
顔を赤くした俺を見て、うらさんはくすくすとまた楽しそうに目を細めて笑った。
仰向けの俺に再び跨ってきたうらさんは、俺の腰周りをさわさわと撫でた。

「や、やめ、うらさんっ...!!」

「んー?さかたはこういうの、嫌い...??」

「っ...!!!」

そう言うとうらさんはあろうことか、先程のように上半身を倒して体を密着させた。
しかしさっきまでとは訳が違う。何せ今俺は仰向けになっているので、うらさんのキューティーフェイスがドアップで顔前に近づいてきているのだ。息が簡単にかかってしまうほどの近距離に、心臓がドクンと脈打つ。

「ふふ、顔真っ赤...ねぇ、さかた、興奮してる...?」

「っ......!!」

「ン、ぬるぬる気持ちい...♡ちくび、擦れちゃ...ん♡♡」

「っ、クソッ...!!」

息を荒くしながら、小さく喘ぎを漏らしながら必死に体を俺の上半身に擦り付けるうらさんに信じられないほど興奮している自分がいる。
衝動的にふわふわの茶髪を抱き寄せて目の前にある白い首筋にちゅう、と吸い付くと、うらさんは一瞬驚いたように目を丸くした後、ふへ、と嬉しそうに笑った。
もう理性なんて、ほぼほぼ無いに等しかった。

「ん、さかたぁ...おれもう元気になっちゃった...♡ふ、ン...♡」

体を起こしたうらさんが、俺の腰周りの上でゆるゆる性器を擦り付けるように腰を振る。
薄い仕事着を押し上げて興奮しきったように膨らむ彼の自身。
うらさんの慣れたような腰の動きと先走りで滲んだ服に、体の内側が沸騰するような感覚になる。
もう己の下半身がどうなっているかなんて、考える間もなく分かることだった。

「ぁ......さかたも元気なってる...♡ふふ、嬉し...」

「ふぅ、うらさ...っ、」

さわさわ、うらさんの手のひらが大きく怒張した自身に触れる。
ぐしょぐしょの紙パンツの上から少しだけゆるりと握って擦られて、ぅっ...!と口の端から声が漏れた。

そのまま俺の足元へ移動したうらさんは、するりと濡れた紙パンツを剥ぎ取った。
ぶる、と勢い良く飛び出た昂りに、うらさんが小さく「おっき...」と呟く。
もう性器を晒された恥ずかしさよりも、溜まった欲を吐き出したい、早く触って欲しいという雄の本能がとっくに勝っていた。

「ね、ここも、いっぱい凝り解してすっきりしよ...♡」

「ぅっ...!!」

ぺろ、小さく唇を舐めたうらさんは、はむ、とその口内に俺の性器を咥えこんだ。
ちゅぽ、ちゅぽ、卑猥な音を立てながらうらさんの顔が上下に動く。
ぬるぬるの口内と、搾り取るように蠢く巧みなうらさんの舌使いに、喉がひくりと引き攣って腰が無意識に揺れそうになる。

「ンッ...♡んむ...んぢゅっ...♡ふ、ン...♡♡」

「っく、ぁ......」

眉をすがめて、必死に小さな口を窄めて俺にご奉仕するうらさんのエロさにくらくら目眩がする。
男にされてるって分かっていても嫌悪感なんかひとつも湧かなくて、むしろ過去にないくらい大興奮してしまっているのが事実で。

(はぁ、あかん...ここ天国かも...)

「っんむ、ふ......さか、きもひ...??♡」

「ぅっ、喋るのやばぁ...っ、!」

「ぁ、ふふ...びくんってした...」

ぐんぐんせり上がってくる射精感。
ついに我慢できなくなって、肘をついて少し上半身を起こして柔くうらさんの髪を撫でると、すり、とこちらに擦り寄って目を細めてくれた。
きゅん。

ゆるりと腰を回して剛直をうらさんの喉へ押し込むように動かすと、うらさんは俺の限界が近いことを悟ったのか、目を閉じて出し入れするスピードを早めていく。

「はぁ...あかん...うらさ、も、イく...でる...!」

「ン...♡む、ひーよ、いって...♡♡」

「っ......!!!」

どくん、うらさんの口内でびゅ、びゅ!と勢い良く白濁が飛び出ていく。
息をついて、腰を擦り付けて一滴も残さずにうらさんの口内に子種を塗りつける。
うらさんは流れ出る精液をぢゅ、と吸い上げて、そのままごくんと嚥下した。
それで終わりかと思ったら、少し零れてしまった精液で汚れた俺の性器をぺろぺろと舐めとって綺麗にし始めるうらさん。
まさかのごっくんからのお掃除フェラに、もう視線はうらさんの口元に釘付けだ。気持ちよすぎて目が回りそうだった。

「っン...ふぅ...♡...ふ、気持ちよかった?」

「...さいこうやった..................」

「んはは!!良かったぁ〜」

ごちそうさま、なんて自身の唇についた白濁をぺろりと舐め取りながら微笑むうらさんに最早メロメロだ。なんなんこの人、ほんまにエロすぎる。

「ん、じゃあそろそろ......」

なんて言ってゆっくりズボンを脱ぎ始めたうらさんに、期待しきった自身は簡単にまた勃ちあがった。
まさか、まさか。いや、正直期待しまくってるけど、まさか。

「っ、そんなエッチな目で見られたら...奥疼いちゃう...♡」

「っ......、!」

遠慮なくその様子を凝視していたら、照れたようにうらさんが顔を逸らす。
(ハーーーーエロい......可愛い......好きや......)

ぷるん、と現れた彼の自身と、桃みたいにすべすべな可愛いお尻。
本当に抱かれるために生まれてきたのかと思ってしまうようなその滑らかな裸体に、興奮が止まりそうにない。

「ふふ、ちゃんとさかたの為に"準備"してきたから...」

「っうらさ...」

後ろを向いて俺に背を向け四つん這いになったうらさんが、くぱぁ、と俺にお尻の穴を見せつけるように指で広げた。
とろり、穴から仕込んであったローションが垂れて、ひくひく入口が受け入れるのを待ち侘びるようにひくついている。
もう俺は居てもたってもいられなくなって、がばっと体を起こして性急に、かつ優しく中指をその魅惑の穴に埋め込ませた。

「あっ♡あぅ、そんな急に...っ、♡そっちからのお触りはだめだってぇっ、♡」

「うらさんばっかずるいやん、俺もうらさんに触りたい...ね、お願い触らせてや...」

「っ...も、わがまま...!あっ♡そこだめ...だめ...ぅ、弱いとこっ...♡♡」

(っすご、ぬるぬるや...)
「ここ...?ここ気持ちええ?」

「んぁっ...!♡♡ぁあ、ぁ、ぐちゅぐちゅきもひ...♡ン、ン、!」

「ふ、かわいっ...♡いきそ?うらさん、いきそ?」

「ぁぁあ♡いっちゃう、いっちゃう!♡手、とめ...っ、あ、あぁっっ!!!!♡♡♡」

じゅぽじゅぽ掻き回しながらぷっくりした前立腺を捏ねるように抽挿させていると、ビクン!!と四つん這いになっているうらさんの背中が大きく跳ねて、中がきゅう、と強く畝った。
ぷらん、と揺れていた彼の性器からもぴゅ、と白濁が飛び出る。

「は、すご...ほんまに中イキできるんや...エロ...」

「ぅ、ふぅ...♡も、ばか...本当はこんなことダメなんだからねっ...!」

ダメ、とそんな蕩けた瞳で言われてもどうも罪悪感が湧かなくて困る。
苦笑いを零す俺をむ、と睨んだうらさんは、くるりと体をこちらに向けると、とん、と俺の肩を押した。
うらさんはまた仰向けの体勢に逆戻りした俺の上にいそいそと跨って、俺の性器をぴと、と自身の後孔に宛がった。

「も、おまえは黙って気持ちよくなってればいーの...!」

「っ、...」

「はぁ、んッ...!♡♡ぁ、はい、ってくる...♡」

ずぷ......腰をゆっくり落としていくうらさんと、だんだん埋まって見えなくなっていく俺自身。
手を後ろに着いて結合部を見せつけるように脚を大胆に開くうらさん。
そのあまりの視界のエロさと温かい媚肉に包まれる快楽に腰が震える。

「っふ、ぅ、ほら見てさかた...♡全部入っちゃった...♡」

「ふぅ、...!、う、らさ、」

「ん、さかたは動いちゃだぁめ...そこで見てて...♡」

起き上がろうとした俺を制したうらさんは、ひとつ息を吐いてから、ゆっくり腰を揺らし始めた。
上下に出し入れするのではなく、前後に擦り付けるように腰をくねらせてナカに埋まっている性器を味わうみたいな動き。
手を前に移動させて前傾姿勢になったうらさんの額から、ぽたりと1粒汗が落ちた。
頬を蒸気させて瞳を蕩けさせて必死に腰を揺らすうらさんの可愛い姿にムラムラするのと同時に、慣れたような滑らかなその腰つきに、もやりと胸の中に暗雲がかかる。

もう薄々分かってる、ここは"そういう"店なんだろう。
男が快楽を求めて訪れる夜のマッサージ屋さん。
...俺にここをオススメしてきたセンラがそれを知らないわけがない。
ということは、センラもここを利用したことがあるというわけで。
いやあいつの性事情はどうでもいいし気色悪いから考えたくないまであるが、アイツの相手がうらさんだったとしたら......

(っ......イライラする...)

初めて会った相手に(セックスしちゃってるけど)ここまで入れ込むなんておかしいって分かってる。
でも、目の前で淫靡に腰を振るうらさんの姿をセンラにも誰にも見せたくないって思ってしまっているのは紛れもない事実だった。

嗚呼、...堕ちて、しまった。

「...ふ、ぅ...♡...ぁ、さかたのおっきくてすごいっ...!♡♡きもちっ...♡♡」

「っ......クソッ、!!」

「っえっ!?!?ちょ、なに......っ、あぅ゛゛っっ!!!♡♡♡♡♡」

ガバッと体を起こしてうらさんの両肩を掴み、今度は俺が上に覆い被さるような形で押し倒す。
困惑した表情のうらさんのナカを容赦なくごちゅん!!!と穿つと、うらさんは一際大きな嬌声を上げてぴゅ、と精液を飛ばした。

「ぇ、え、なに、??なんでっ、あぁ゛!!!♡♡ちょ、さか、待っ...、ン、あぅ゛!ンッ!♡♡♡」

何が何だか最早分かっていないうらさんの細い腰を両手で鷲づかんで激しく揺さぶる。
奥へ奥へと進むように腰をぐりぐり押し付けるとうらさんはイヤイヤと首を横に振った。

「んぅ、あ、あ゛!!♡♡ひ、はげひ...やだぁ、奥ぐりぐりしないれぇっ、゛♡♡」

「はぁっ、うらさ、好き...!可愛ええ...っ!♡」

「す、すきって...あ゛!♡もう止めてぇ゛っ!!♡♡きもち、のむりっ、あぅ゛〜っっ!♡♡♡」

体を倒してじわりと涙が滲んだうらさんの目元にちゅ、と吸い付く。
それだけでビクン!と跳ねる敏感な可愛い体を押さえつけるように抱き込んで、孕め孕めと念じるように激しく突いた。
ぱんぱん!と肌のぶつかり合う乾いた音と、ローションと俺の先走りが混じった粘膜音が部屋に響き渡る。

「お゛っ♡んッ!♡ぁむり、汚いこえでちゃ、あ゛ぅ!♡♡♡ぱんぱんしんどぃッ、♡♡」

「あ゛ーくそ、かわいー......♡ほら、うらさんイってや...俺のでめちゃくちゃになって...!♡」

「ぁ゛、はやいってぇ...!!♡♡あ、あ、むり、イく゛...!!♡なにこれこわい、イくのこわいぃ〜!!♡♡♡」

「よしよし怖くない怖くない...いっぱい俺のでイってるとこ見せてうらさん...!♡♡」

「あ゛!♡♡ぁむり゛、いく、いくいく゛、─────────ッッッ!!!♡♡♡♡♡♡」

「っ───......!♡」

ガクン、と跳ねるうらさんのしなやかな身体。
キツく収縮する媚肉に搾り取られるように、俺も息を詰めて欲を吐き出した。

「はぁ、はぁ...♡ぁ......おまえ......さいあく...♡」

「ごめんうらさぁん......やってうらさんがあんまり可愛かったからぁ...」

息を荒くするうらさんの前髪が目にかかっていたので、そっと指先ではらう。
綺麗な緑色がうるうると涙に濡れているのが見えて、あまりの可愛さに頬がゆるゆるに溶けそうになった。
ゆっくり起き上がったうらさんは、頭を撫でる俺の手を押さえつけてキッ、とこちらを睨み付けた。

「...もう出禁だから、お前!」

「え゛っっ......ちょすみません、ほんますみません、お願いやから出禁にはせんといてお願い...」

「やだ。」

ぷい、とそっぽを向いてしまったうらさんに、俺は文字通りその場に崩れ落ちた。
一時の嫉妬心に駆り立てられたせいでもう二度とこの人と会えなくなるのか。俺の大馬鹿、ちょっとくらい自制できたやろ。...いや無理だわ。

すると、全裸でしょぼくれる俺にうらさんがふい、と目を逸らして小さく零した。


「その代わり......おれの連絡先、いる?」





「...もしもし?なんやお前、急に電話なんかしてきよって」

「......センラ、」

「...あ?なに?なんて?」

「お前、もうあの店二度と行くなよ」

「...は???え??えっ、あの店ってなに...オイ!!ちょ坂田!!」

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